お花の先生:どれどれ。
けい子:胸水はリンパ管を通じて、胸腔に入ります。そこから縦隔胸膜から吸収されます。また不思議ですが左側の胸水は縦隔胸膜から吸収され縦隔を経て右側の胸腔に入ります。 お花の先生:左右対称じゃないんだ。 けい子:そうなんです。右側の縦隔胸膜から胸水は吸収され全身に戻っていきます。心臓は縦隔にあるので、ここを手術のために開けると炎症などでリンパの流れが阻害されます。それで心臓手術の場合は両方の胸腔に胸水が溜まることが考えられます。 お花の先生:病気によって溜まり方が違うの。 けい子:癌で胸水が溜まる場合はほとんど右側です。これは右側の縦隔胸膜が癌細胞で胸膜のメッシュが詰まり胸水が吸収されないために貯留が起こります。 お花の先生:どうしてそんなにたくさんの胸水が溜まるの。 癌性胸水治療のお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/ 胸腔の説明図
お花の先生:天皇陛下が、胸水が溜まって困っていらっしゃると、聞きましたがどうして胸水が溜まったの。 けい子:胸水は胸腔に溜まったお水のことをいいます。病気でない人も少量のお水が潤滑油としてあります。 お花の先生:少量なら心配ないのね。 けい子:そうです。でもたくさんたまると、肺が圧迫されて息苦しくなります。片方の胸腔は大体4リットル前後あるのでかなりたくさんたまらないと、症状は出ません。 お花の先生:どのくらい溜まると症状がでるの。 けい子:人によって違うけど片方で400とか500cc以上かしら。 お花の先生:胸水はリンパ管で出入りが支配されているって、弟に聞いたけどほんと。 けい子:その通りです。これからは解剖がわからないと、難しいからインターネットの解剖図を見て、理解してください。 癌性胸水の治療のお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/ お花の先生:HER2が出現していると、予後がわるいの?
けい子:そうなんです。ちょっと難しくなるけど、先生聞いて下さいますか。 お花の先生:我慢してききましょう。こういう話って私は興味があるのよ。 けい子:HERって受容体、野球のグローブみたいなもので、4種類あります。野手用、一塁手用、キャッチャーミット用、右手左手用とか。 お花の先生:HER1、HER2、HER3、HER4の4種類でしょ。 けい子:よくご存じですね。HER1はEGFRともいいます。言葉がたくさんあってこんがらがっていることは否めません。ここからが難しいからよく聞いて下さいよ。 お花の先生:はい、しっかり聞きます。 エピジェネティックスのお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/ お花の先生:他の癌にも発現しているの。
けい子:大腸癌、膀胱癌、卵巣癌、子宮内膜癌、肺癌などに見られます。ハーセプチンというお薬が乳癌に使用されています。これはHER2と結合してその働きを阻害して乳癌の進行を抑えます。 お花の先生:そのHER2と進行胃癌とどのような関係があるの。 けい子:胃癌の予後因子ってわかりますか。 お花の先生:またまた難し言葉がでてきたわね。 けい子:予後とはこれから癌でどのくらい生きられるかという意味です。予後が良いとはこれから結構生きられますよという意味で、あんまり悪性度の高くないという意味です。予後が悪いというと、悪性度が強く、長生きはむずかしいという意味です。 エピジェネティックスのお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/
けい子:話がちょっとそれてしまったけど、イレッサとこの話の続きは肺癌の話が出た時にまたね。 胃癌の分子標的薬の話に戻りましょう。
お花の先生:胃癌の分子標的薬って何があるの。 けい子:そんなには無いわ。でも現在一番注目を浴びているのが、HER2という受容体よ。 お花の先生:また難しい言葉が出てきたわね。でもどっかで聞いたことがあるわ。そう、そう、家の娘が乳癌で手術した時、外科のお医者さんがそんなことばを使っていたような気がするわ。 けい子:ここでは話がちょっとこんがらがって、難しい話になるけどちょっと我慢して、先生、私の話を聞いてくださいますか。HER2が発現していると、生命予後が悪く、抗癌剤の反応も悪いといえます。乳癌では20-30%の癌にこのHER2が発現(存在)しています。 エピジェネティックスのお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/ けい子:私が言いたいことは、医薬品の使用に関して素人の薬剤師が口を出して、お医者さんの医療を引っ掻きまわしているということです。餅屋はモチ屋で。つまり医薬品を作るまでは医薬食品局、使用方法は医政局ということね。
お花の先生:そうだったんだ。 けい子:癌の治療には、外科療法、放射線療法、化学療法の三大療法があります。外科は外科医が誰にも邪魔されず、自分の信念のもとに最大限に治療することができます。放射線療法は良い器械さえあれば、放射線治療医の考えのもと渾身を込めて治療できます。化学療法は適応、使用方法が医薬食品局の薬剤師集団によって規制され左手を抑え込まれたまま手術をしているのと同じとうちの外科医で薬剤師の先生が言っていたわ。 お花の先生:厚生労働省は安全性ばかり強調して、臨床上の有用性はあまり考えない。しかも自分の天下り先ばかり考えているみたいと誰かが言ってたわ。 エピジェネティックスのお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/ お花の先生:どんな副作用があるの。
けい子:もっとも恐ろしい副作用は間質性肺炎です。この副作用で多くの方が亡くなられ、訴訟に発展しました。その結果被害者の方は敗訴となりました。これは複雑な医薬品認可に問題があると思います。 お花の先生:それはなぜなの。 けい子:お医者さんが使う医薬品は厚生労働省医薬食品局によって認可されます。薬剤師の集団の官僚の集まりと考えてください。医薬品を実際臨床上使用したことない人が認可を行っているのです。医師の意見を聞くと言っても、先に認可ありきで、へ理屈をこねて認可権を盾に意見を曲げてしまい、正当な意見は官僚にとって都合が悪いと、黙殺されてしまいます。 お花の先生:どこかの検察がそんな事やってたわよね。 けい子:全く同じ発想です。医薬食品局は独立行政法人医薬品医療機器総合機構 という天下り機構を作りそこで医薬品認可を行うと言っています。しかし通達は機構に書類を提出しても、審査管理課から来ます。医薬品会社は許認可権が握られているので、各種の矛盾に絶対に逆らえません。 お花の先生:そうなの。どこもお役人の世界ってだんだん悪くなる一方ね。 エピジェネティックスのお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/ お花の先生:分子標的薬で新幹線の名古屋駅だけを事故に陥らせるようなのは、他の移動手段に影響を与えずによく効くということを言いたいのよ。
けい子:まさにその通りです。シグナル伝達系は細胞の中で縦横無尽に張り巡らされています。その中で効果的に分子を阻害する物質が薬剤として販売されているわけです。従来の抗癌剤が核に働くのとは大違いです。 お花の先生:世界で初めて認可された分子標的薬にイレッサがありますよね。 けい子:肺癌のお薬です。副作用が少なくてよく効くお薬ということで世界に先駆けて発売されました。当初副作用と効果の点で海外では認可されませんでした。 エピジェネティックのお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/
お花の先生:アポトーシスという言葉を聞いたことがありますが。
けい子:そんな言葉よくご存知ですね。 お花の先生:素人は、本当はあまり意味がわからないけど、ひょんなことで変な言葉を覚えてしまうことがあるのよ。これってなによ。 けい子:自然死という意味です。外傷や細菌などの外的因子によって細胞が死ぬことを壊死といいます。それに対して時間が来て大きな原因が無いのに細胞が死ぬこと壊死と言います。アポトーシスも核に書かれた遺伝子情報で癌細胞をコントロールするのに重要な因子です。 お花の先生:それで分子標的薬はどうなったのよ。 けい子:そですね。細胞の外から核までに情報を伝える経路をシグナル伝達系と言います。そこにはたくさんの分子が連なっていて情報が順繰りに核まで伝えられていきます。この一つずつの分子を阻害する薬剤を分子標的薬といいます。 お花の先生:何となくわかってきたわ。変なたとえですけど、お客さんが東京から大阪に行くのにいろいろな方法があるわよね。新幹線、在来線、飛行機、夜行バスなどね。新幹線で例えば名古屋あたりで事故があると大混雑するわよね、でも在来線だとそんなに大混雑はないわよね。 けい子:言いたいことが先生もわかってきたみたいね。 エピジェネティックのお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/
お花の先生:もうちょっと具体的に教えて。
けい子:エピジェネティックで最も臨床的に注目を浴びているのはHDAC阻害剤です。 お花の先生:またまた難しい名前が出てきたわね。 けい子:そうなんです。うちの先生もいろいろあるんで分からなくなってきているみたい。それで私もHDACとは何かと思い紙に書いてきたわ。Histone DeACetylase (HDAC) inhibitors – has received particular attention. お花の先生:「ヒストン デアセチラーゼ阻害薬が特に注目をあびています」でいいかしら。 けい子:すごい。先生って英語も得意なのね。ヒストンはDNAを取り巻くタンパクでここにアセチル基をつけることにより構造を変え、他の薬剤がヒストンに近づきやすくするです。 お花の先生:「アセチル基をつける」とはヒストンに化学的変化を加えるということね。それで。 けい子:その結果癌の増殖を抑えるです。この種の薬剤で有名なのがゾリンザカプセル100mgです。 お花の先生:どんな癌に効果があるの。 けい子:肺癌、大腸癌、胃癌、前立腺癌など多くの癌で効果があるわ。 お花の先生:よく効くの。 けい子:上手に他の薬剤と組み合わせれば、非常に有効です。まだ単剤での効果しか報告されていないので、文献上は低い効果しか載っていないわ。使い方次第です。 エピジェネティックのお尋ねは clinichada@cy.tnc.ne.jp 標準治療以外の癌化学療法のお問い合わせは下記まで http://www.hadaclinic.com/
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